ある相談者と120分語り合ったあと、最後に5分だけ時間が余った。
そこで「おまけで何か別のこと占ってみましょうか」と提案した。
すると、「では来月を楽しく生きるために意識すべきことを占ってください」と言われたので、ワンオラクルしてみた。
出たのはワンドの10。
キーワードは重荷。
今回は「楽しく生きるために意識すべきこと」という問いで占っているので、そのために必要なことは「重荷を捨てること」とリーディングできる。
というわけで「何か最近抱えている重荷はありませんか?」と聞いた。
すると、こんな答えが返ってきた。
「実は父親が私のお金の使い方に口出しをすることが多く…」
「父は古い人間なので、こういうお金の使い方はしないほうがいい、努力して節約に勤しんで、貯金したほうがいい……といったことをよく言うんです」
「まあ確かに貯金はあった方がいいですし、分からなくもないのですが…」
あーなるほど。
こういう、「親の価値観」みたいなやつに囚われてしまうのは、確かに重荷に潰されている状態と言えるかもしれない。
そこで、彼女がこの重荷から解放されるために、こんな話をしてみた。
「正しさ」は作られる
確かに今の年配の方には「無駄遣いをするな」「貯金することが大事だ」という価値観の方が多い。
でも、彼らはなぜ、そう考えるのだろうか?
その根拠はなんだろうか?
その答えは簡単。
彼らも、「なぜそうなのか」なんて考えたことはないのだ。
ただ彼らの暮らしていた社会がそういう風潮だったから、それに流されているだけなのだ。
これに関しては、インベスターZという漫画でわかりやすくまとめてくれている。
ようするにまとめると…
- 第二次大戦中の日本政府は、戦争をするためにお金が必要だった。
- だけど税金を上げて国民から奪うのは、みんなに反対されるだろうし、しづらい。
- だから、「日本国民なら無駄遣いせず貯金するべきだよね!」みたいな宣伝を行った。
- それでみんなが貯金してくれれば、銀行にお金がプールされるので、政府の財政的に助かった。
- 戦争に負けた。戦後の日本政府は、国を立て直すためにやはりお金が必要だった。
- そこで、また同じ手法を使った。
- みんなに「貯金して将来に備えることが大事だよ!!」という宣伝を行った。
- それに流されて、みんな貯金するようになった。
ってこと。
つまり、「貯金大事」という価値観は、当時の政治的な背景から「作られた価値観」なのだ。
僕たち人間は、「自分の頭で考えているつもり」だが、実際はこのような政治的な意思によって流されているだけのことも多い。
歴史を見れば、こういうことはたくさんある。
昔のヨーロッパの農民が、どんだけ重税をかけられても反乱しなかったのはなぜか。
「辛くても文句を言わずにまじめにがんばることが人として大事なことなんですよ」「まじめに頑張っていれば死後は天国にいけますよ」と騙されていたからだ。
現代に生きる僕らだって、自分の頭で考えているつもりが、実際は誰かの都合に踊らされているだけであることがあるかもしれない。
だから、いつでも「自分の頭で考えること」が大事なんだ。
そういう姿勢を忘れた者は、他人の都合でコロリと流されてしまう。
以上のことを説明したうえで、最後に相談者にこう伝えた。
このことが理解できれば、お父さんもまぁ、自分と同じただの人間だったんだなってことが、わかってこないでしょうか笑笑
そう、子供の頃の自分にとって親は絶対的な存在なので、ついつい言われたことには従わなければいけないと考えてしまいがちですが、実際はそうでもないのです。
親だって、自分と同じ、ただのただの凡人なのです。
というわけで、来月はいつもより少しだけ、お父さんの話を気にしないで生きてみてはどうですか。
いつもより少しだけ、無駄遣いしてみる。
そんな大それたことはしなくていい。
ただ、ちょっと喫茶店でお茶を飲むときに、ケーキもつけてみるとか。
その程度のことでいい。
そうやってこれまでの自分と違う習慣を取り入れてみたら、何か思わぬ発見があるかもしれませんよ。
相談者は、「そうですね!やってみます!」と言ってくれた。
よかったよかった。
おしまい!
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