占い師になりたい【なるまで】

占い師になるには「当たることが大事」と思ってませんか?

初心者さんの多くは、なぜかみんな
「占い師になるには、
 当たる占いができないと、いけないはずだ
と信じてる人が多いです。
でもこれは、ただのカン違いなので、早く真実に気付いたほうがいいです。

占いは当たるかどうかが全てではない

僕はタロット屋をしています。
渋谷に事務所をもてる程度には、占いでお金を稼ぐことができています。

でも僕は、自分の占いが当たってるかどうかなんて気にしたことないですし、また僕の占いが当たってたかどうかという観点でレビューをもらったこともないです☺️

なぜか。
そもそも、「戦ってる市場」が根本的に違うんです。

「当たってるかどうかが大事」とされるのは、電話占いとか、館占いとか、そういう界隈だけです。
なぜなら、そういう界隈では、「驚異の的中率!」みたいなキャプションで広告を打っているからです。
当たり前のことですが、「的中率を売りにする広告」を放っていれば、とうぜんお客様からは的中率が望まれます。

でも占い市場は、それが「全て」ではありません。
もっと冷静に、色んな人を見てください。
すると占い市場には、「当たるかどうか以外の何か」を武器にしている人が、たくさんいることに気付くはずです。

例えば…

  • 当たるかどうかよりも、とにかく優しく暖かい言葉で相談者の心を救うことを得意とするカリスマ型の占い師
  • 当たるかどうかよりも、会話の中から相談者の心のくせを見抜くことを得意とするカウンセラー寄りの占い師。
  • 当たるかどうかよりも、とにかく元気なので、なんとなくまた話に行きたくなっちゃう存在がパワースポットみたいな占い師。

これらはほんの一例にすぎません。

それこそ切り口は、人によって千差万別です。
彼らは、根本的に当たるか当たらないかとは別次元の何かを武器にしているので、「当たるかどうかで語られること」がそもそもありません。
こんなふうに、同じ「占い」を売っていたとしても、それを通じて「本質的に何を売っているか」は、みんなが思っている以上にかなり幅広いんです☺️

占いはもともと曖昧な概念なので、それを通じて、「的中率」を売ることだってできるし、愛を売ることだってできるし、心の解明を売ることだってできるし、元気を売ることだってできる。
なんだって売ることができるんです。
だから、当たるかどうかだけに、そこまでこだわる必要はないんです😊
(もちろん当たってたほうがおもしろいですけどね笑)

占いと超能力は違う

そもそも論ですが、占いは、超能力とは違います。
超能力なら、当たってないといけません。

だってそれが存在意義の全てですから。笑
でも占いは、超能力ではありません。
例えばタロット占いにおいては、「未来」以外に、「助言」を示すポジションがあります。
これはつまり、本来のタロット占いは、「当てること」よりも、「道を示すこと」に主眼を置いている側面があったからです。

本来の占いってこんなふうに、
「当てるためのもの」じゃなくて、
「道を示すためのもの」だったんじゃないでしょうか☺️

でもそれがいつしか超能力なんかとごっちゃになって、歪んでしまい、「当てるもの」として広まってしまっているだけで、、、

占いが当たってるかどうかなんて、証明のしようもない

さらにそもそも論ですが、「占いが当たってるかどうか」というのは、証明のしようがないので、これは本来、商売的な軸にはなりえないものです。
なぜなら、「当たってる」という状態を作るためには、「占いが当たっている」だけではなく、「相談者が当たっていることに気付くこと」が必要だからです。

例えば、占いの結果、「あなたの過去のトラウマを打ちはらうことが必要です」みたいなイメージが湧いたとします。
でも、そう言われても、相談者側が過去にあった出来事を忘れていた場合、「占いは当たっていたけれども、相談者がそのことに気づかない」というケースが起こり得ます。

同じように、例えば「この恋はどうなりますか」という問いに対して、未来にカップ8が出た場合、「相談者自身がその恋を手放す」という解釈が考えられます。
そして、事実として、3ヶ月後の相談者がそのように行動したとします。
この場合、占いそのものは当たっていたことになります。
しかし、現在の相談者には、「自分がそんなことするわけない」と感じるでしょう。
こんなふうに、「占いは当たっていたとしても、その時点の相談者にはそれが当たっていることが理解できない」ということもありえるのです。

こんなふうに、「当たる占い」を成立させるためには、占いそのものが当たっていることはもちろん、「相談者側がそれが当たっていると認識できる判断力を持っていること」が必要になります。
すると、本来は「的中率100%」みたいなことを実現することは、ほぼ不可能なことだと気付くはずです。

ちなみに、もし的中率100%を実現する人がいるとすれば、その人は絶対に占いをしているわけではありません。
ただ「相談者にとって受け取りやすい回答を出しているだけ」です。
それだったら、相談者は簡単に「当たってた」と認識することができるでしょう。

占いが当たるかどうかよりも、「人の役に立つこと」のほうが大事

そもそも、占いが当たるかどうかと、お客様に来ていただけるかどうかはまったく別です。

もしあなたが、100%当たる占いができるとします。
そうすると、すごいかもしれませんね。
でもだからといって、お客様に選ばれるかといったらまた話は別です。

あなたが的中率100%だとすれば、時には「相談者にとって望ましくない未来」が見えてしまうこともあるでしょう。
そのとき、どう伝えますか?
ただありのまま伝えるだけですか?
だったら、そんな占い師さんは怖いので、行きたくないという人も多いでしょう。

しかし、もしあなたの占いの的中率が70%くらいだったとしても、もしあなたのトークがめちゃくちゃ優しくて、なんか元気が出る、なんか前向きな気分になれる、なんかいい影響をもらえるといった雰囲気になっているのであれば、こちらのほうがはるかに簡単に、「お客様に選ばれる」でしょう。

つまり重要なのは、あなたが「どうやって人の役にたつか」であり、「占いが当たってるかどうか」ではありません。
占いの的中率をあげることは、「人の役にたつ」を構成する要素の一つに過ぎず、全てではないのです。
初心者さんの多くは、ここんところをカン違いしています。

これは例えるなら、「ハンバーグの作り方しか学ぼうとしないハンバーグ屋さん」のようなものです。
もしあなたの家の近所に、ハンバーグの作り方だけを高めようとして、いろんなハンバーグを学ぶけれども、テーブルはいつも脂っぽくてベトベトしてて、看板はボロボロで、客が入店してもあいさつの一言もよこさない、言われなければ水も出さない、そんなお店があったら、あなたはその店に行きたいと思いますか?
思わないですよね。
占いの的中率ばっかり気にすることは、これと同じなんです。

まとめると、、、

  • 重要なのは、「あなたは顧客にどのような貢献をするか?」です。
  • 「占いが当たってるかどうか」とは、貢献を実現するための一要素に過ぎず、それが全てではありません。

どこかの誰かの参考になれば幸いです😊

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