こんにちわ！
中川龍です！
突然ですが、本日は「古典タロット」をいくつか紹介していきます😊✨
一般的にはタロットといえば「ウェイト版タロット」を思い浮かべる人が多いですが、実はウェイト版タロットより以前にはいろんな古典タロットがありました。
それらは現代ではあまり知名度はありませんが、それでも一部の方には「古典タロットのほうがインスピレーションがわきやすい」と感じそっちを使ってる人もけっこういます。
人によってインスピレーションがわきやすいタロットは違うものなので、もしあなたがウェイト版タロットに限界を感じているなら、ぜひ古典タロットを選択肢に加えてみてください♪
というわけで前置きが長くなりましたが
本日は、様々な古典タロットをまとめて紹介していきますー！
少しでもビビッときたのがあったら、ぜひ購入してみてくださいね🐻✨
ヴィスコンティ・スフォルツァ版タロット版タロット！世界最古のタロットカード！
ヴィスコンティ・スフォルツァ版タロットの基本情報
ヴィスコンティ・スフォルツァ版タロットとは、15世紀後半にミラノ公のフランチェスコ・スフォルツァなどが、画家に描かせたタロットカードです。
その後、これをもとに派生したデッキもいくつか作られており、全部で15種類ほどあります。（そのためスフォルツァ版タロットのキャリー・イエール版みたいな感じで表現されており、ちょっとややっこしいです笑）
現存する最古のタロットとして知られ、現在標準とされているウェイト版タロットや、その原型となったマルセイユ版タロットなどとは、絵柄などにかなりの違いが見られます。
ヴィスコンティ・スフォルツァ版タロットのカード構成
かなり古いカードなので、全てのカードがきちんと残っているものはありません。
どの版も、どれかしらのカードが欠落しています。
また、悪魔、塔に関しては全ての版で存在しません。
最初から無かったのか、それとも歴史の途中で失われてしまったのかは意見が別れています。
ちなみにキャリー・イェール版は通常の大アルカナの他に「信仰」「希望」「慈善」の三枚のカードが加えられています。
また、コートカードは「王・女王・騎士・ペイジ」の他に、「女騎士」と「メイド」が加えられています。
（つまりコートカードは合計6枚だったわけですね）
ヴィスコンティ・スフォルツァ版タロットのデザイン
とにかく古いカードなので、全体的にクラシックな感じの絵柄になっています。
以下は「恋人」「運命の輪」「死神」なのですが…
恋人がなんか怖いですね笑
運命の輪もなんか目隠ししてるし…
死神さんすごい死神ー！
以上、スフォルツァ版タロットのご紹介でした！
ヴィスコンティ・スフォルツァ版タロットの購入はこちら！
スフォルツァ版タロットは当時のものは入手できませんが、いちおう復刻版が商品化されており、Amazonなどで購入することができます。
（ただし復刻版なので、コートカードから「女騎士」「メイド」は除外されており、「信仰」「希望」「慈善」も存在しません。代わりに「塔」「悪魔」が追加されています。つまり現代のウェイト版タロットと同じ構成になっています）
この独特な絵柄の雰囲気に魅力を感じる人は、ぜひ以下のリンクから購入してみてください♪
マルセイユ版タロット。全ての原点となった謎のタロットカード！
マルセイユタロットの基本情報
マルセイユ版タロットは、16世紀から18世紀頃のヨーロッパで、大量生産されていたカードです。
当初はトランプなどと同じ遊戯用カードとして販売されていました。
しかしその後、トランプは残りますが、タロットはカード構成が複雑だったためすたれていき、あまり知られていない存在になりました。
そこからさらに何十年か経った1781年。
クール・ド・ジェブランさんという歴史言語学者の方が、たまたま知り合いの家で、人生で初めてマルセイユ版タロットを見て、「これはエジプト起源の古代神官の叡智を詰め込んだものだ！」と直感し、そのことを著書の「原始世界」にて発表しました。
これだけだとちょっと何言ってるかわかんないかもしれませんが、日本でも何年か前に「学校の怪談ブーム」みたいなのが起きましたが、あれと同じノリ？で、旧約聖書でモーセがエジプトでイスラエル人を脱出させたみたいな話がある関係で、基本的に西洋文化圏ではとりあえず「エジプト！ファラオ！ハムナプトラ！」ってゆったらすごく神秘的な雰囲気がでるので、ものが売れやすくなる土壌があったようです。
ジェブランさんも、なんかその流れで連想しちゃったみたいです。
なにはともあれ、この発表を機に、初めてタロットは「オカルト」と結びつきました。
その後、もともとトランプ占いをしていたエテイヤさんという人がこのマルセイユタロットに目をつけ、占いを始めました。
こうしてマルセイユタロットは、現代でも占い道具として使われるようになったわけです♪
マルセイユタロットのカード構成
マルセイユ版タロットは、基本的には現代のウェイト版タロットとほぼ同じカード構成です。
少しだけ違うところは、
「力」が１１番で、「正義」が８番になっている点です。
（ウェイト版では力が8番、正義が11番）
それから、魔術師は「奇術師」という名前でした。
（奇術師とは手品師のことです）
それ以外はおおむねウェイト番タロットと同じです。
マルセイユタロットのデザイン
マルセイユタロットは、ウェイト版とはデザインがまったく違います。
まず全体的にレトロな感じになっています。
恋人たちのカードは、二人の女性が男性を奪い合っている構図です。
（ウェイト版ではエデンの園みたいな感じだったので、ぜんぜん違いますね笑）
小アルカナは剣・杖・盃・金貨などの記号が描かれているだけのデザインです。
コートカードはみんなも知ってる「キング・クイーン・ナイト・ペイジ」の四種類でした。
この構成になったのは、この頃からです。
以上、マルセイユタロットの紹介でした！
マルセイユタロットの購入はこちらからどうぞ！
標準版はこちら
ユニバーサル版といって、絵柄が少し柔らかくなったやつもあります♪
解説書も何冊か出てるので紹介しておきますね！
エテイヤ・タロット！歴史上初のタロット占い師のオリジナルデッキ！
エテイヤタロットの基本情報
エテイヤタロットは、「歴史上初のタロット占い師」エテイヤという人（本名：ジャン・バプティスタ・アリエット）が作ったタロットカードです。
1780年代に流行った「タロット起源エジプト説」に大きな影響を受け、占星術、聖書、錬金術、ヘルメス哲学などの知識が盛り込まれいます。
エテイヤタロットのカード構成
エテイヤタロットは、以下78枚で構成されています。
（太陽が光明に、月が根付いていくものになっていたり、全体的にだいぶ改変されています）
【大アルカナ】
1 LE CHAOS混沌
2 LA LUMIERE光明（太陽）
3 LES PLANTES根づいていくもの（月）
4 LE CIEL天空（星）
5 VOYAGE旅（世界）
6 LES ASTRES昼と夜（皇帝）
7 LES OISEAUX肉食鳥（女帝）
8 REPOS休息（女教皇）
9 LA JUSTICE正義
10 LA TEMPERANCE節制
11 LA FORCE力
12 LA PRUDENCE賢明（吊られた男）
13 LE GRAND PRÊTRE偉大な司祭（司祭＋恋人）
14 LE DIABLE悪魔
15 LE MAGICIEN魔術師
16 LE JUGEMENT DERNIER最後の審判（審判）
17 LA MORT死（死神）
18 LE CAPUCIN修道士（隠者）
19 LE TEMPLE FOUDROYE雷に打たれた寺院（塔）
20 LA ROUE DE FORTUNE運命の輪
21 LE DESPOTE AFRICAINアフリカの暴君（戦車）
【BÂTON＝棒（ワンド）】
22 ROI DE BÂTON棒の王（キング）
23 REINE DE BÂTON棒の女王（クイーン）
24 CHEVALIER DE BÂTON棒の騎士（ナイト）
25 VALET DE BÂTON棒の従者（ペイジ）
26 DIX DE BÂTON棒の10
27 NEUF DE BÂTON棒の9
28 HUIT DE BÂTON棒の8
29 SEPT DE BÂTON棒の7
30 SIX DE BÂTON棒の6
31 CINQ DE BÂTON棒の5
32 QUATRE DE BÂTON棒の4
33 TROIS DE BÂTON棒の3
34 DEUX DE BÂTON棒の2
35 AS DE BÂTON棒のエース
【COUPE＝カップ】
36 ROI DE COUPEカップの王（キング）
37 REINE DE COUPEカップの女王（クイーン）
38 CHEVALIER DE COUPEカップの騎士（ナイト）
39 VALET DE COUPEカップの従者（ペイジ）
40 DIX DE COUPEカップの10
41 NEUF DE COUPEカップの9
42 HUIT DE COUPEカップの8
43 SEPT DE COUPEカップの7
44 SIX DE COUPEカップの6
45 CINQ DE COUPEカップの5
46 QUATRE DE COUPEカップの4
47 TROIS DE COUPEカップの3
48 DEUX DE COUPEカップの2
49 AS DE COUPEカップのエース
【D’EPEE＝剣（ソード）】
50 ROI DE D’EPEE剣の王（キング）
51 REINE DE D’EPEE剣の女王（クイーン）
52 CHEVALIER DE D’EPEE剣の騎士（ナイト）
53 VALET DE D’EPEE剣の従者（ペイジ）
54 DIX DE D’EPEE剣の10
55 NEUF DE D’EPEE剣の9
56 HUIT DE D’EPEE剣の8
57 SEPT DE D’EPEE剣の7
58 SIX DE D’EPEE剣の6
59 CINQ DE D’EPEE剣の5
60 QUATRE DE D’EPEE剣の4
61 TROIS DE D’EPEE剣の3
62 DEUX DE D’EPEE剣の2
63 AS DE D’EPEE剣のエース
【DENIER＝貨幣（ペンタクル）】
※DENIERは、フランスで昔使われていた通貨単位のこと。
64 ROI DE DENIER貨幣の王（キング）
65 REINE DE DENIER貨幣の女王（クイーン）
66 CHEVALIER DE DENIER貨幣の騎士（ナイト）
67 VALET DE DENIER貨幣の従者（ペイジ）
68 DIX DE DENIER貨幣の10
69 NEUF DE DENIER貨幣の9
70 HUIT DE DENIER貨幣の8
71 SEPT DE DENIER貨幣の7
72 SIX DE DENIER貨幣の6
73 CINQ DE DENIER貨幣の5
74 QUATRE DE DENIER貨幣の4
75 TROIS DE DENIER貨幣の3
76 DEUX DE DENIER貨幣の2
77 AS DE DENIER貨幣のエース
78 LA FOLIE狂気（愚者）
エテイヤタロットのデザイン
エテイヤタロットの作者「エテイヤ」とはどんな人？
エテイヤ（Etteilla）
本名：ジャン・バプティスタ・アリエット（Jean-Baptiste Alliette）
この方こそが、元祖タロット占い師であり、タロット占いを世の中に広めた最初の火付け役です。
思春期の頃から占いが好きで、当時彼は「トランプ占い」にハマっておりました。
そのハマり具合も異常な程と言っていいくらい熱狂的で、トランプを常に肌身離さず持ち歩き、トランプ占いにおけるカードの意味を解説したものを資料にして作成し人々に配り、解説するなどをしてたくらいですw
そんなこんなでカード占いでは、ある程度の地位を持っていたエテイヤは、1781年に発表された「タロットエジプト起源説」に大きな影響を受け、1783年に「タロットと呼ばれるカード遊びの楽しみ方（Manière de se récréer avec le jeu de cartes nommèes tarots）」という本を出版し、世間にタロット占いを広めていきます。
その後、錬金術、人相、手相の本を出版したり、魔法学校をパリに設立したりなど、後に今のタロット占いの体系を作り出す組織「黄金の夜明け団（ゴールデンドーン）」の先駆けとなる活動をしていた人物でもあります。
以上、エテイヤタロットの紹介でした！
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Hermetic Tarot！黄金の夜明け団の作りし魔術系タロット！
Hermetic Tarot の基本情報
Hermetic Tarotとは、魔術結社「黄金の夜明け団」が作ったとされるタロットカードです。（厳密にはその復刻版です）
黄金の夜明け団というのは1909年くらいまで活動していた魔術結社で、ウェイト版タロットを作ったウェイトさんも、トートタロットを作ったアレイスタークロウリーさんもみんなこの団の出身者です。
Hermetic Tarot のカード構成
Hermetic Tarotは、基本的にはウェイト版と同じカード構成です。
力のカードは8番、正義のカードは11番な点もウェイト版と同じです。
（というかこのHermeticTarotから、この順番になりました）
Hermetic Tarot のデザイン
どのカードも白黒だけのモノクロカラーです。
そして全体的にとても魔術ちっくな絵柄になっています笑
よく見ると全てのカードに「占星術記号」「錬金術記号」などが書かれており、黄金の夜明け団がそれぞれのカードにどんな意味を加えていたのかなどを垣間見ることができます。
小アルカナは「ウェイト版よりはマルセイユ寄り」ですが、マルセイユほど無機質な記号ではなくなっています。
以上Hermetic Tarotの紹介でした！
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