タロットの基本

タロット占いに関する「よくある質問」と「回答」

タロット占いを準備するときの、よくある質問

本によって「紹介しているシャッフル方法が違う」について

シャッフル方法については、紹介する本や、占い師さんによってかなり違いがあります。
どうしてこんなにも違うのか。
それは、タロットの歴史をしっかり勉強してみるとわかるのですが、もともとタロットは「最初から占いのために作られた道具」ではなく、「ふと気づけばいつの間にかこの世界に存在していた」「誰が作ったのかも不明な謎のカード」であり、それを後世の人があとから「これはこのように占うものなんじゃないか?」というそれぞれの見解を語り合っているだけのものだからです。
つまり、タロットの歴史上、「これが正しいやり方です」というものは存在しないのです。
だから、本によって書いてあることが違うからといってビビることはありません。
「あなたにとってしっくりくる方法」を、自分で選んでしまえばいいです。

タロットカードを3つの山に分けて、一つの山に戻すに関して

初心者向け解説書の多くでは、「タロットカードをシャッフルしたら、最後にそれを3つの山に分けて、それをまた一つの山に戻す作業をしましょう」と書かれていることが多いです。
例えばこんな感じ。


by「いちばんやさしいタロット・リーディングの教科書」より

このカット手法は、あまりに多くの本に掲載されているため、「絶対にやらなければいけないこと」ととらえている方が結構多いのですが、僕は一度もやったことがありません。
そもそもこのカット方法は、ウェイト版タロットの創始者であるアーサーエドワードウェイトの、タロット図解には掲載されていません。
このカット方法が初めて提案されたのは、僕が調べた範囲では1970年頃に活躍したイーデングレイさんの「自在タロット」などの書籍の中です。
イーデングレイは「近代タロットの母」と呼ばれ、歴史上初めて「初心者向けのタロット解説書」を作ったことで有名な人です。
つまりまとめると、この「三つの山に分けて一つに戻すカット方法」は、原点のウェイトはそれを提案していないが、その後タロットを普及することに役立ったイーデングレイの著書の中で書かれているため、そのまま普及してしまったやり方だということです。
だとすれば、これをやるか、やらないかは、個々人がそれぞれに判断すればいいです。
少なくとも僕自身はこれを一度もやったことはありませんが、タロット占い屋として成立していますので、そういう意味ではやる必要はないです。
しかし人によっては「こういう儀式を挟むほうが、タロットに魔力がこもる感じがする」という人もいるかもしれません。
そういう人はバシバシやればいいです。
その程度のものだと考えてください😊

占い前の浄化に関して

タロット占いをする際は、「カードをシャッフルする前に、カードを浄化しましょう」と書いている本もとても多いですね。
これに関しても、僕は人生で一度もやったことがありません。
先ほどの「三つの山に分ける」と同じで、個々人の判断でだいじょうぶなものなので、好きなように選んでください。笑

タロットを読むときの、よくある質問

正逆位置を採用するかどうかについて

初心者向け解説書の多くが、「正位置と逆位置で読み方を変える」というやり方で解説していますが、実際にはこれを使っていない占い師さんもけっこう多いです。
ですので、どっちでも好きな方をお選びください。

歴史的に見たとき、近代タロットの母と言われているイーデングレイさんは正逆位置を採用していますが、タロットの原型を作った黄金の夜明け団やトートタロットなどの魔術系の人達は正逆位置を使わない占法を採用しています。
ウェイト版の創始者であるアーサーエドワードウェイトさんは正逆位置を採用した解説書を執筆していますが、彼は黄金の夜明け団出身の魔術師であるはずなので、なぜそこと違うやり方を提示しているのかは不明です。
ただ彼はもともと「魔術師」であると同時に、「占いコラムニスト」としての顔も持っており、占いコラムニストとして活動しているときは「魔術の奥義」みたいなのは語らず、なんとなくみんなに伝わりやすそうなことを適当に書いていることも多かったと言われているので、もしかしたらその一つなのかも…😇

現代の占い師を見たときも、「絵から連想する人」「直感を使う人」などは正逆位置を使わないことが多いです。
もちろん逆位置を採用している人もたくさんいいますが、そうでない人もたくさんいるので、ここらへんはもう人それぞれの好みですね。

以上から、そこに「どちらのやり方が正しいか」というのは存在しません。
そもそも占いはスピリチュアルであり、非科学なので、どちらが正しいなんて証明のしようがないのです。

その代わりに間違いなくあるのは、「人それぞれに、読みやすいやり方と、読みづらいやり方がある」という点です。
これはどうしてそうなのかわかりませんが、人それぞれごとに「正逆位置を採用したほうが読みやすい」という人と、「逆位置は使わないほうが読みやすい」という人がいるのです。

ですのでこれから占いを学びたい初心者さんは、両方やってみて自分が想像しやすいほう、しっくりくる方を選んで頂ければよいかと思います😊
基準とすべきことは、「どちらが正しいか」ではなく、「どちらがあなたにとって読みやすいか」です。

逆位置のときの読み方

正逆位置を採用する場合は、キーワードに示されている要素が「失われているor過剰」のどちらかで変換しなおしてみてください。

愚者=自由

愚者・逆位置
=失われるで解釈するなら「自由が失われている」
=過剰になるで解釈するなら「自由奔放過ぎて無法」

「自分のリーディングで正しいか不安」について

こういう相談をよくいただきますが、そもそもタロットリーディングに「これが正しい読み方です」というのはないので、あんまり難しく考えないでください。

タロットに正しいリーディングは存在しません。
実際、タロット占い師を100人集めれば、それぞれがまったく違うリーディングをするものです。

プロ占い師の間ですら、リーディングは一定ではないのです。
だからそこに正解はないのです。

タロットとは、「提示された問い」「出たカード」の組み合わせから、「自分の心にどういう直感が湧いたか」を語るものです。
タロットとは、数学的に正しい回答を求めるものではなく、もっと芸術的に頭に浮かんだインスピレーションを語るものとしてとらえてください。

人に笑われることを恐れない

たまに「こんな読み方をしたらタロット上級者の人から笑われるんじゃないかと不安です…」みたいなことを言う人がいますが、それはあなたがヘッポコだから笑われているのではなく、その人が性格が悪いから笑われているんです。
ですので、性格の悪い人の言うことなど気にしないで生きましょう🙆‍♂️
そもそも、いい大人が「他人の未熟を笑うようなポンコツ」のことを気にしてタロット一つ読めないほうが明らかに「恥ずかしいこと」のはずです。

「なんだかぼんやりしたことしか言えない」…について

タロットを読む時、「もう少し自由に考えるといいでしょう」「未来に希望が待っていますよ」など、ちょっとぼんやりした言葉しか紡げないとお悩みの人は、思考の組み立て方を変えてみましょう。

具体的には、タロットリーディングをするときに「キーワードをそのまま語る」のではなく、「キーワードを自分の言葉に置き換えること」を意識してください。
例えば、助言に愚者が出た時、「あなたはもっと自由になっていい」では、ちょっと抽象的です。
これだけだと具体的に何をしたらいいのかよくわかりません。

このケースでは、「自由って、具体的にどういうことだろう?」を想像し、それをもっと具体的な言葉に置き換えてみましょう。
例えば…
自由=仕事を退職し、フリーランスで楽しくやっていいということ?
自由=今の恋から解放されて、自分の趣味の時間を楽しんでもいいってこと?
などなど
こういう風に今回の相談内容に合わせて「より具体的な表現」をしましょう。
するとより「プロっぽいリーディング」ができるようになっていきます。

めちゃめちゃ悪いカードしか出ないときは…?

時に、「めちゃくちゃ悪いカードしか出ない」ということがあります。
そういう時はへこまずに、「助言カード」をもう一枚追加して、そこから未来を変える方法を考えてみましょう。
未来はいつでも自分次第で自由にデザインすることができる。
そういう前提を持つことで、タロットからより良いイメージを広げることができるようになります。

イメージが広がらない時は…

カードを展開したけど、イメージが広がらない。
そういうときは、シンプルに「そのカードについてのボキャブラリー」が不足しているので、
・色んな本を読む
・他人のリーディングを聞かせてもらう
などして、ボキャブラリーを増やしていきましょう。

最初のうちはイメージが広がらないカードのほうが多くて当然なので、あんまり気にせず、地道にボキャブラリーを増やしていきましょう☺️

「本によって書いてあるキーワードが違う…」と悩んだときは

気にしないでください。
とくに正解はありません。

タロットには明確な製作者がおらず、
過去のレジェンド達もみんなけっこう独自の見解を好き勝手に語っているだけなので、
その中で普遍的な正解は存在しえないのです。
というわけで、色んな本を読んで、その中で自分的に一番しっくりくるものを選んでいって
自分なりの解釈基準を作っちゃってください。

タロット占いをするために必要な根本的な前提

タロット占いをする前に、一つだけとっても大事な前提があります。
それは「どんなに難しそうな悩み事でも必ず解決する道はある」「どんな絶望的な状況からでも必ず復活する道はある」「どんな状況でも、どんな人でも、そこから明るい未来に進む道は必ずどこかにある」という前提です。
これがないと、タロットが読めなくなります。

例えば、「最近、彼氏とうまくいかないのでどうすればいいかを占ってみた」とします。
ワンオラクルで魔術師が出たとします。
これについてリーディングするためにいろいろと本を読んでいたら、「魔術師のカードには通信という意味もあるので、気軽にラインをしてみたりすると良いかも」みたいなのを見つけたとします。

しかし、今あなたは気持ちがネガティブになっているので、「ラインしたって、そっけない返事がくるだけだし…。よくわかんない😢」って思うかもしれません。

ここで、先程の「どんなに難しそうな悩み事でも必ず解決する道はある」という大前提が必要になります。

ここでそういう前提がある人は、「うーん、でもじゃあ、もし今ラインをすることが彼と仲直りできるきっかけになるのだとすれば、それは例えばどういうことがあるかな?」と想像力を働かせることができます。
すると、「そういえば先日彼がお仕事で悩んでたことについて、こんな面白そうな本を見つけたから紹介してみようかな」みたいな感じで、何かしらアイデアが浮かんでくるものです。
こんなふうに浮かんでくれば、目の前の問題も解決しますし、タロット占いの楽しさも実感できて、いいことづくめです。

しかしこの大前提がない人は、「ラインしたっていい返事なんて来るわけないしよくわかんない、ぴえん🥺」って嘆いて終わりです。
これでは恋をうまくいかせる方法もわかんないし、せっかく学び始めたタロットの楽しさも感じることができません。

だから、「人生にはいつでも希望がある」という前提が必要なのです。
これがないと悩み事も解決しないし、タロットの楽しさも実感できないんですね😂

同じタロット占い結果が、心の持ち方次第でまったく違うものに見えてくる。
これがタロットの面白さでもありますが、同時に難しさでもあります。

というわけで、「人生には希望がある」という前提をもって生きるようにしましょう🙆‍♂️

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