タロットから言葉が浮かんでこない原因の1つに、
単純な「連想量の少なさ」があります。
以前ツイッターでこんなのが話題になったことがあります!
https://twitter.com/micorun/status/868415841812873216
このように、同じタロットカードを見ていても、同じキーワードを見ていても、人によって連想する量が違います。
これがリーディングできる人と、できない人の差です。
タロットからなかなかリーディングが湧いて来ない人は、「絵柄・あるいはキーワード」で止まっており、そこから派生して連想を広げることができていません。
だからリーディングが硬く、もやもやしたものになります。
タロットからスラスラといろいろリーディングできる人は、「絵柄・あるいはキーワード」に対して、より多くのことを連想しています。
だからどんな相談内容であろうと、どんなポジションに出たカードであろうと、なんとなく話を繋げることができるわけです。
タロットが上手に読めない人は、連想量が少ない
例えば愚者のカード。
これは「自由」「可能性」「独創性」「冒険」を意味するカードだと言われています。
ここで僕の場合は…
- 自由といえば、仕事をやめて独立したときは、まじめな人からは「愚かな選択だ」と言われたけれども、自分ではすごく自由を感じて、楽になったな
- フランスの哲学者モンテーニュは「自由とは、自分の全てに対して責任を持つことである」ってゆってた。確かに俺はニートになってからすごく自由になったけど、全てが自己責任になったから、会社員時代のように失敗しても誰かが尻をぬぐってくれることはなくなったな
- ムーミン谷のスナフキンは、確かに一見すると浮浪者のように見える。でも彼はとても気軽で、身軽で、楽しそうだ。
- ミニマリズムにおいても、「ものがない生活」のほうが、縛られず、自由になれる、身軽になれる、ってゆってた。
- 僕は高校生のとき、「髪を染めてはいけない」という不自由さが耐えられなかった。愚者の逆位置ってのは、こんなふうに縛られてる状態のことかもしれない。
- 僕は赤信号でも車が来ていないなら渡っていいと思うんだけど、人によっては車がきてなくても赤信号なら止まらなければいけないと考える人がいる。愚者の逆位置ってこういうことかもしれない。
- ライト兄弟は今でこそ「飛行機を作った人」として歴史に名を残しているけど、彼らが挑戦していた当時は「そんなことできるわけない」と世間から笑われ、愚者として扱われていたんだ。
- iPhoneだって今でこそ世界中でシェアを獲得しているけど、発売当時は「あんなもの売れるわけがない」と笑われていた。多くのコラムニストが「ガラケーの方が優れてる」と論評していた。でもジョブズはそれを売った。世間から愚者と笑われることを受け入れ、可能性に目を向け、冒険に出たから、新しい市場を開拓できたんだ。
- スティーブジョブズは晩年「愚者であれ(型に縛られるな)」って名言残してた。
- ビルゲイツも「立派なアイデアより人に笑われるようなアイデアを出しなさい。でないと独創的な仕事をしているとは言えない」って言ってたな。
- ワンピースのルフィは「俺は海賊王になる」ってゆって笑われてた。でも彼はそれを貫いた。
- NARUTOのナルトも「俺は火影になる!」ってゆって笑われてた。でも彼はそれを貫いた。
- 火ノ丸相撲の潮火ノ丸も…以下同文
みたいな感じで、「自由」「可能性」「独創」「冒険」というワードから、様々な知識、あるいは自身の体験に紐づけて考えることができます。
あるいは絵柄に対しても…
- 愚者は左を向いている。左はタロット的には「内面」の象徴。そして彼は楽しそうに歩いている。自分の内面に正直に生きてるってことかな?
- 愚者は白いバラを手に持っている。白いバラやゆりは、キリスト教圏では確か純粋さの象徴だったはず。彼は純粋無垢な存在だということかな?
- 愚者の眼前には崖があり、はるか遠くには山が見えている。崖は「油断すると落ちてしまう危険な場所」であり、思わぬトラブルなどの象徴だったはず。山は「困難」「乗り越えるべき壁」などの象徴だったはず。彼は確かに自由だが、それゆえに抱える困難もあるということだろう。
みたいな感じで、色々と連想が湧いてきます。
しかしタロットからリーディングできない人は、
- このカードのキーワードは自由だ。
で思考が止まっています。
自由に関して、知識、あるいは体験に紐づけて連想することができていない。
絵柄に対しても「あーたのしそうだなー」くらいしか、浮かんでいない。
だから語れることがなくなり、止まってしまうわけです。
ではどうすれば連想量を増やすことができるか?
それは、以下の手順をふむことです。
- いったん全てのカードの、全てのキーワードに対して、連想できることを書き出してみる
- 終わったら、スイスイ埋まったところと、まったく埋まらないところが必ず出てくるので、埋まらなかったところを埋める方法を考える
- 埋める
このワークの目的は、現時点のあなたが、「どのカードが得意で」「どのカードは苦手なのか」をはっきりと可視化することです。
それができれば、あなたがすでに得意なものと、そうでないものをしっかり判断できるようになります。
そしたらあとは、苦手なところを埋めていけばいいだけです。
すると、ノートが完成する頃には、スラスラとカードを読めるようになるはずです。
以下に、初心者向けフォーマットを用意しておきます。
カードから連想できる量が少ない人は、まずは全てのカードに対して、以下の表を埋めていきましょう。
初心者向けフォーマット
カードの名称
→キーワード1
→→そのキーワードから自分が連想できること1
→→そのキーワードから自分が連想できること2
→→そのキーワードから自分が連想できること3 以下思いつく限り無限に→キーワード2
→→そのキーワードから自分が連想できること1
→→そのキーワードから自分が連想できること2
→→そのキーワードから自分が連想できること3 以下思いつく限り無限に
より実践を想定したいなら、さらに以下の項目を埋めてみましょう。
キーワード1
→恋愛・状況を意味するならどう解釈する?
→恋愛・気持ちや心境を意味するならどう解釈する?
→恋愛・問題点や障害を意味するならどう解釈する?
→恋愛・解決策やアクションを意味するならどう解釈する?
→仕事・状況を意味するならどう解釈する?
→仕事・気持ちや心境を意味するならどう解釈する?
→仕事・問題点や障害を意味するならどう解釈する?
→仕事・解決策やアクションを意味するならどう解釈する?キーワード2
→恋愛・状況を意味するならどう解釈する?
→恋愛・気持ちや心境を意味するならどう解釈する?
→恋愛・問題点や障害を意味するならどう解釈する?
→恋愛・解決策やアクションを意味するならどう解釈する?
→仕事・状況を意味するならどう解釈する?
→仕事・気持ちや心境を意味するならどう解釈する?
→仕事・問題点や障害を意味するならどう解釈する?
→仕事・解決策やアクションを意味するならどう解釈する?
全カードを埋めるのはとても大変なような気がするかもしれませんが、1年くらいかけてのんびりやったってかまいませんので、ぜひ一度やってみてください😊
これが完成する頃には、タロットからリーディングできることが、桁違いに変わっていますよ😊
連想できる知識、あるいは体験が無い場合は?
基本的に全てのカードは、どんな人でも必ず体験があります。
しかしなんらかの心のブロックにより、そういう体験を思い出せない場合があります。
例えば人生全体で「我慢すること」が当たり前になっているような人は、いきなり「自由」というワードを与えられても、直近でそういう体験が少ないため、なかなかすぐには思い出すことができないかもしれません。
しかしそういう人でも、もっと小さい頃などを思い返してみれば、自由に生きていた時代はどこかしらにあったはずです。
あるいは今だって、特定の誰かの前では、もっと自由に、もっと気軽な自分を出せている瞬間はあるはずです。
そういうのをなんとかして、掘り起こしていきましょう。
もしそれでもどうしても、そういう体験が思い出せない場合は、、、
勇気を出して、今から体験しましょう。
今、毎日我慢している何かを、思い切って手放し、自由に生きてみるのです。
そうすれば、愚者のカードを理解できるようになります。
タロットから連想できることを増やせるようにするには、こういう「自分自身の成長」が必要な場合もあります😎✨
あるいは別に、自身の体験でなくたっていいのです。
上記の僕の連想を見ればわかるとおり、僕の連想は「体験」だけではなく、「哲学知識」や「技術進化の歴史の知識」、果ては「マンガやアニメのエピソード」など、かなり幅広く紐づけています。
あなたが好きなものはなんですか?
映画でもいい。
小説でもいい。
歌でもいい。
絵画でもいい。
芸能人でもいい。
モデルでもいい。
なんだっていいのです。
ここまで範囲を広げていけば、どんなキーワードであろうと、「まったく紐づけることができない」ということは、ありえないはずです。
それでもどうしても浮かばなければ勉強しよう!
それでもどうしても連想が浮かばない場合は、単純な教養不足です。
心理系の本や、自己啓発書、あるいはビジネス書でもなんでもいいので、キーワードについての理解を深めるために本を読んで勉強しましょう。
例えば、もしあなたが「自由がわからない」というなら、こういう本を読めば自由がわかるかもしれません。
同じノリで、法王のカードの常識や道徳についてわからないなら、常識や道徳について理解が深まりそうな本を読む。
力のカードの「精神的な強さ」がわからないなら、精神的な強さについて学べそうな本を読む。
そういうのを繰り返していけば、どんどんタロットから連想を広げるための素材が集まっていきますよ🤗✨
連想が偏ってしまう場合は、自分の中の信念や価値観を見つめ直す
そうやって連想を可視化していくと、時には「自分の連想の偏り」に気づくことがあります。
例えば以前、僕のタロット教室に来てくださった人で、
- 愚者=おろかもの、社会不適合者、ちゃんとしてない人、ふまじめな人、ルールを守らない人、いい加減でだらしない人、悪い人
といった感じで連想した人がいました。笑
タロットの解釈に正解なんてないので、これが不正解だとはいえませんが、しかし明らかに偏っていることはわかります。
その後の会話で、この方は「人生はまじめに生きなければいけない」という思い込みに強く縛られており、自分に対していつでも「まじめに生きること」を強制して、苦しんで生きている人だということが判明しました。
だからそんな彼女からすると、「自由に生きている人」はとてつもなく憎らしく見えてしまったようです。笑
このように、連想を可視化していくと、自分の認知の歪みに気づくことがあります。
そのような場合は、自分の中のどういう「信念」や「価値観」が、そのような連想を生んでいるのかを特定し、その信念や価値観を手放せるようなアクションを行なっていきましょう。
そうすれば、タロットキーワードをスムーズに自分の中に落とし込めるようになっていきます。
浮かんできた連想をもとに、自分なりの教科書を作る。
最終的に、浮かんできた連想を整理して、それらを「シチュエーションごとのリーディング例」としてまとめ、自分なりの「タロットカードの意味解説書」を、自分で作ってしまってください。
教科書を作るというと、とても大変で膨大な作業のように聞こえるかもしれませんが、最初から完璧なものを作ろうとしなくて結構ですし、とりあえずは埋められるとこから埋めるだけで問題ありませんので、気後れせずにどんどんやってみてください。
また最初のうちは「自分が理解していればそれでいい」ので、ひとまずは走り書きのようなもので構いません。
iPhoneのメモ帳でもいいですし、適当なルーズリーフに書き足していくでもいいので、とにかく自分的に学びになったものをひたすらメモしておく場所を作っておくということです。
このとき、どうしても浮かばなければ、映画や漫画などで該当しそうなものをエピソードとして記載するでもかまいません。
そういうものを、どんどんメモに残していき、 「自分流のカード解説書」を書くのです。
また実践を繰り返していくと、時にはカードから思わぬ連想が閃いてくることがあります。
そしたらそれも、全てメモに残しておきます。
さらに市販されている本を読んだとき、各本につき数行くらいは「こんな解釈があるか」というものが見つかります。
そういう「自分の心をつかんだ言葉」も全てその教科書に残し、あるいは人に占ってもらったとき「こんな解釈があるのか」という何かを見つけることもあるでしょう、それらも全て記録に残しておきます。
こういう習慣を持つだけでも、カードから連想できることがどんどん増えていきます。
しかしできれば、ある程度進んだところで、「人に見せること」を意識して、バージョン2を作ってみてください。
知識というのはいつでも、ただ知っただけでは体得には至りません。
知った内容を「人に教える」という体験を通すことで、改めて自分の中でしっかり整理されるようになります。
ですので、どこかの段階で、実際に公開するかしないかは別として、「人に見られること」を前提とした教科書もぜひ作ってみてください。
その体験は必ず、あなたのリーディング力を高めることに役立ちます😊
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