タロットカードの意味・大アルカナ

タロット6【恋人たち】のキーワード、意味、解釈ポイント、リーディング例

恋人達のキーワード

このカードは一般的には以下のような意味があるとされています。

「愛」

恋人たちのキーワード解説



このカードは、時代によって絵柄の構図がころころ変わっており、タロットのなかでもっともイメージが定まらないカードです!

マルセイユ版の頃は「二人の女性が男性を奪い合ってる構図」が描かれていました。
だから、このころのイメージで広げている人は、このカードのキーワードに「選択する、決断する」みたいなワードを採用している人もいます。

黄金の夜明け団では、「ペルセウスがのちに妻となるアンドロメダを救出するためにコブラと戦っている図」が描かれました!
どうも黄金の夜明け団における愛とは、「ただきゅんきゅんすること」ではなく、「二人で一つの試練をともに乗り越えることで初めて結実するもの」といった思想があったようです!
その流れでか、ウェイト版タロットの創始者であるウェイトさんも、著書であるタロット図解のなかで、このカードのキーワードを「魅力」「愛」「美」「克服される試練」としていました。
この解釈、個人的にはとても好きなんですが、一般的な恋占いではあんまりうけないようで、現代のタロット解説書では「克服される試練」なんてキーワードを入れて解説している本はほぼ存在しません。笑
ちなみにただのドキドキが成就するだけなのは、小アルカナのカップ2のほうが、あちらは「快楽を意味する金星」と「うちにこもるを意味する蟹座」が割り当てられているので、イメージとして近いです!

黄金の夜明け団では、このカードは「双子座」に属するとしました!
双子座の特徴は以下の通り!

  • 他者の中に、「自分の半身」を見つけることに長けている(共通点や仲良くなれる理由を見つけることが得意)
  • だから結果的に「恋多き人生」になりやすかったり、「人と仲良くなることが得意」になりやすい
  • 仲良くなれる対象は人間だけとも限らず、事象や状況に対してもどんどん自分との共通点を見出してしまうので、適応能力が高く、色んな状況に柔軟に対応でき、仕事などでも活躍しやすい
  • 他人と自分の境目が薄いので、他人のためが自分の幸せ、自分のためが他人の幸せといった感覚で進むことも多い

恋人たちの正位置をどう読むか

このカードが恋愛相談で出たなら、いったん恋愛成就と読めるかもしれません!
でもそれは「ただきゅんきゅんが成就すること」って感じではなく、「二人で一つの試練をともに乗り越え、絆が生まれる」といったニュアンスです!
婚活中の人にこのカードが出たら、双子座からイメージを広げて、「自分の半身を感じられるような誰かに出会える」と読めるかもしれません!
仕事相談で出たなら、「仕事そのものに対して、自分の半身を感じる」という解釈。
つまり、「この仕事って、私の人生のこういう経験が活かせるじゃーん!」みたいなのを感じて、まるで恋をしているようにワクワク楽しみながら仕事ができると読めるかもしれません。

恋人たちの逆位置をどう読むか

僕自身は逆位置を採用していないので、
ここでは「このカードをネガティブな意味で解釈するときの例」という意味でご紹介します。

このカードをネガティブに解釈するときは、双子座の要素が悪い方向に働いているということなので、
「次から次へと目移りする」
「飽き性」
「継続性がない」
「興味のあるものがすぐに変わる」
「好きな人がころころ変わる」
「やや軽薄気味」
という解釈が考えられるでしょう。

あるいはこれはそもそも恋愛を意味するカードなので、
仕事運だった場合などは
「仕事よりも恋を優先してしまい失敗する」
なんて解釈もできるかもしれませんね!
状況に応じてピンとくるものを選びましょう!

恋人達のキーワード解説

愛の9割は偽物である

こういう言い方をすると批判を生んでしまうかもしれませんが、基本的に「世の中にある愛のほとんどは偽物である」といわれています。
このことは多くの哲学者や、作家が同じことを主張しています。

西洋社会を客観的に見てみれば、兄弟愛・母性愛・異性愛を問わず、愛というものが比較的まれにしか見られず、さまざまな形の偽りの愛によって取って代わられていることはあきらかだ。
そうした偽りの愛こそ、じつは愛の崩壊のあらわれなのである。

byエーリッヒ・フロム『愛するということ』

つまり問題は歪められた幸福の定義だ。
安易なテレビドラマや陳腐な映画は、愛を絶対肯定して疑わない。
そのくだらない世界観の中では、『恋は素晴らしい』ものであり、『愛が全て』であり、『この世に家族以上に大切なものはない』というわけだ。
しかしそれらの表現はただの欺瞞でありすでに心地好いファンタジーですらない。
安直に愛をうたうクソどものせいで、幼児虐待や夫婦間暴力が増える。
日本の低能なテレビドラマでは、『愛が全てと疑わない恋人同士』や、『幸せな生活を送る夫婦』や、『色々と問題は起きるけどそれでも暖かい家庭』などが飽きるほど登場する。
そこに問題がある。
現実には愛が全てではないし、そこら辺の夫婦の幸せなど少し風が吹けば消えてしまう。
現実は困難だらけだ。テレビドラマは安っぽい事件ばかり起こして本物の困難を描かない。
完全に理想の相手など存在しないし、子供が可愛いかどうかなんて産んでみなければ判らない。
自分が一○年後どうなっているのかも考えずに結婚して、理想と現実のギャップにようやく気付いて不機嫌になって、家族に暴力を振るうようになる。
何も考えずに結婚した馬鹿が子供を殺す。
本物の愛がこの世に存在しないとは言わない。
ただ、忘れてはいけないのは、本物の愛をつかむには才能と幸運が必要だということだ。
権力を手にする者や栄光を手に入れる者がごく一握りしかいないように、真実の愛をつかめる者の数も少ない。
そういった現実から目を逸らして、安易な日常に逃げ込もうとする連中こそ真の悪だ。
妥協し、閉塞し、全てに諦めながら生きるような連中こそ真の悪だ。
泣き言や愚痴ばかり並べていればそのうち誰かが振り向いてくれるじゃないかなんて、そんなガキみたいな大人も悪だ。
恋をすれば幸せになれる、結婚すれば幸せになれる──そんなわけないだろう。
ちょっと考えれば判りそうなものなのに、馬鹿なヤツは気付けない。
本来、馬鹿には恋愛をする資格さえないというのに

by九鬼塁我「アフリカンゲームカートリッジズ」より

もっとも低い愛はセックス。
それは肉体的なものです。
もっとも高い愛は慈愛。
慈愛は愛を超えます。
愛が何であるかわかっている人は極めて少ない。
99%が性的関係が愛であると思っています。
それは違います。
性的関心は、動物的なものです。
それは愛になる可能性がありますが、
本当の愛ではありません。
それに気づくことができたら、性欲を愛へと変容することができます。
セックスは種です。
愛は花です。
慈愛は香りです。

あなたの愛が相手を求めるただの欲望ではないとき、
あなたの愛がただの必要なものにすぎないのではないとき、
あなたの愛が分かち合いであるとき、
あなたの愛が乞食の愛ではなく皇帝の愛であるとき、
あなたの愛が見返りになにかを求めているのではなく、ただ与えるための——与えるという、純然たる喜びから与えるための準備が整ったとき、
そのときに愛に瞑想を加えると、純粋な香りが放たれる。

by「禅タロット」より

こんな風に考えていくと、お互いのことを心から思い合える「真の愛情」まで到達できる人は、なかなかいないのかもしれません。
なぜなら、真の愛情を獲得できる段階に至るには本人の精神的成熟が必要ですが、世の中のほとんどの人は、多くの人はそのように認識していないからです。
愛のことを「自分が無知で未熟なままでも幸福にしてくれる便利なもの」と考えています。

愛とは、決意である。

では本物の愛とは何なのか?
エーリッヒ・フロムの「愛するということ」や、岸見一郎氏の「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」などを読むと…

  • 「愛とは決意である」
  • 「少量の勇気しかない者は、少量にしか他者を愛することができない」
  • 「勇気がない者は愛を獲得できない」

といった表現が多々出てきます。

興味のある方は、ぜひこれらの本を読んでみてください。

未熟な愛は言う、「愛してるよ、君が必要だから」と。
成熟した愛は言う、「君が必要だよ、愛してるから」と。

by「愛するということ」 より






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